『推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」』のカバーアート

推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」

推しタカボイスドラマ「空と海の彼方に〜ちいさなちいさな海辺のまちのエモエモ物語」

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に
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このコンテンツについて

推しタカ(推し活!TAKAHAMA)が2024年4月からスタートしたボイスドラマです。愛知県高浜市を舞台にちょっとだけエモいボイスドラマです。毎月新作を公開していきます!(CV:桑木栄美里/山崎るい)Ks(ケイ)、湯浅一敏、空と海の彼方に 戯曲・演劇
エピソード
  • ボイスドラマ「セカンドチャンス〜もうひとつのNBA」
    2025/07/25
    忘れ物を届けた先にあったのは、過去の自分だった——。セントレア空港で働くルイ(28歳)は、ロスト&ファウンドでNBA選手のボールを預かる。持ち主は、プロ入り4年目・未だ無得点の控え選手エバン・ヒーロー。夢を諦めかけたふたりに訪れた、「セカンドチャンス」とは?・高浜市×セントレア×NBA・感動のクライマックスはまさかのゴール下!バスケ経験者にも、そうでない人にも届けたい、再出発の物語。(CV:山崎るい)【ストーリー】<『セカンドチャンス』>主人公・ルイ(28):セントレア空港のロスト&ファウンド係。几帳面で冷静、でも実は学生時代バスケ部でNBAの大ファンだったがインターハイ予選の決勝でセカンドチャンスを外して敗退。それがきっかけでトラウマに。エバン・ヒーロー(24):NBAのベンチメンバー(補欠)。来日試合のためにセントレア経由で入国。誰よりも努力家だが入団以来公式戦で得点がない。日本が嫌い[シーン1:インターハイ決勝のトラウマ/2015年8月高浜市体育館(碧海)】◾️SE:会場の大歓声「ルイ、スクリーン!」「OK!」2015年5月30日。その日、碧海町の高浜市体育館は、熱狂的な歓声に包まれ、シューズの摩擦音が響いていた。インターハイ予選決勝、残り時間はあと10秒。1点ビハインドで迎えた、九死に一生の場面。ポイントガードがインサイドに切れ込むセンターのミサキにパスを送る。だが、相手チームの厳しいディフェンスがミサキのシュートを阻んだ。ボールはリングに嫌われ、無情にもリムを叩いて転がっていく。その瞬間、私は無意識に動き、ルーズボールに飛び込む。「ルイ!今よ!セカンドチャンス!」視界の端に、赤く点滅するショットクロックが見えた。もう時間がない。拾い上げたボールを抱え、私は迷わずドライブを仕掛ける。マークについていた相手フォワードをクロスオーバーで抜き去り、ゴール下へ。ノーマークだ。誰もが私のシュートが決まることを確信した。しかし、放たれたボールは・・・◾️SE:会場のためいきと大歓声実況アナウンサーの絶叫が、耳に突き刺さる。ボールはリングに弾かれ、無情にもアウトオブバウンズ。その瞬間、試合終了を告げるブザーが、私の心を打ち砕いた。鼓膜から歓声は消え去り、凍り付いた時間の中でコートは静まり返る。チームメイトの慰める声も私の耳には入らない。ベンチから歩いてくる監督は、作り笑顔の中に落胆した表情が隠せない。この日を境に、私の心からバスケットボールという言葉は消えた。あんなに好きだったNBAの試合ですら怖くて見れない。高校最後の初夏が、私の一番好きなものを奪っていった。[シーン2:中部国際空港セントレア】◾️SE:空港のガヤ「え?忘れ物?もう〜。帰ろうと思ったのに」あれから10年後の2025年。私は高浜から毎日車でセントレアへ通う。中部国際空港・第1ターミナル1階 総合案内所裏「遺失物取扱所」通称“ロスト&ファウンド”。それが私の職場だ。ガラス越しに見える滑走路と、遠ざかっていく白い機体。カウンターの奥、仕切られた一角で私は丁寧にグローブをはめた。目の前の“拾得物預かり票”にボールペンで書き込んでいく。国内線112便・到着ロビーC付近で拾得。品目・・・・・・ボール?え?ロスト&ファウンドに普段届くのは、財布やスマホ、書類がほとんど。スポーツ用品が届くのは珍しい。しかも・・・このサイズ、この形状、このカラーは・・・バスケットボール。一目見ただけでわかる。プロ仕様のバスケットボールだ。深いオレンジ色の革には、使い込まれた証拠の擦れ。かすかに汗の匂いが染み込んでいる。「・・・まじか」ためらいながら、手を伸ばす。手のひらで感じる感触。顔を近づけたとき、微かに漂う皮の匂い。記憶の奥底に封じ込めたはずの感情が、ふいに呼び覚まされる。ボールのパネルには、筆記体で「E. HERO(イー・ヒーロー)」と刺繍されていた。その下には、見慣れない猛禽類のマークが縫い付けられている。どこかのチームロゴだろうか。高校のとき、あんなに夢中だったNBA。10年という歳月は、私をここまでバスケから遠ざけちゃったんだな...
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    28 分
  • ボイスドラマ「禍ツ魂」
    2025/06/16
    「その声は、命を削って届いた」新人声優ルイが挑んだのは、異色の鬼アニメ『鬼師』のラスボス「禍ツ魂」。過酷な現場、突きつけられる現実、そして自身の病——それでも、彼女の声は人々の心を震わせた。SNSでバズり、異例の主人公交代。感動と希望のラスト、そして次回作『蛇抜』へ繋がる予告も─心震える45分、あなたも“あの演技”を聴いてください。(CV:山崎るい)【ストーリー】[シーン1:スタジオオーディション『鬼師 vs 禍ツ魂』】◾️SE:雷鳴轟く豪雨の中『おのれぇ!こざかしい鬼師どもめがぁ!おまえらごときにこの禍ツ魂の術が破れるものか!?これでもくらえ〜!!』◾️SE:爆発音『なん・・だとぉ〜!!!術が効かぬ!鬼瓦に吸い込まれる!!!くそぉぉぉぉ〜!鬼師めが!これで終わりと思うなぁ〜!きさまを倒すまでわれは何度も蘇えるからなぁ!』◾️SE:音響監督のモブ声「はい!オッケー!」あ〜、しまったぁ。ちょいと、やりすぎちゃったかも。いつもの調子で、ハラから思いっきり声だしちゃった。最後、アドリブまで入れてるし・・・ってか今日、バイト先で超ムカついたんだよねー。店長に。早朝のシフト終わって私にかけた言葉が、『おつかれ〜。オーディションがんばって。あでもー。声優なんて食ってけないんだからいい加減あきらめたら〜?』だって。ざけんな、っつうの。あ〜!ったく、セリフに力入ったわ〜。あ、いかんいかん。まだオーディション終わってないし。今日は、一年後に放送される2026年夏アニメのCVオーディション。って早すぎ?いやいや、TVアニメなんてそんなもんよ。絵が出来上がる前のアフレコなんてザラだから。タイトルは『鬼師』。鬼師というのは、鬼瓦を作る職人のことらしい。舞台は愛知県高浜市というところ。なんでも、瓦の生産量が日本一なんだって。へえ〜。知らなかった。物語の世界は、平安時代末期から鎌倉時代。世の中には鬼が闊歩し、人々に畏れられていた。まさに『百鬼夜行絵巻』の世界。鬼たちが集まる高浜には、鬼師がいた。鬼師とは、鬼を討伐する専門職。特殊な結界を張った瓦に、鬼を封じ込めて葬り去る。はるか遠い昔の物語。鬼師と鬼の果てしない戦いを描くアニメだった。CVオーディションは音響監督の決めうちじゃなくて、呼ばれた声優たちがいろんな役を演じる。私はラスボスの鬼じゃなくて、ヒロインの美少女鬼師狙い。だって最近、アニメじゃいっつもモブか人外ばっかなんだもん。そうそう。気持ちを切り替えて、と。よろしくお願いしま〜す!![シーン2:自宅のアパート】◾️SE:小鳥のさえずり/朝のイメージ結局、決まったのは鬼の役。セリフにもあったけど『禍ツ魂』という、すごい名前の鬼。めっちゃ強そお〜。源頼光(みなもとのらいこう)に討伐された酒呑童子(しゅてんどうじ)の転生した姿だって。フィクションだけど。確か、台本の決定稿きてたよなあ・・・◾️SE:台本をペラペラめくる音あれ?なんか、これ。オーディションのときと変わってない?この内容、主人公は・・・禍ツ魂・・・私〜っ!?うっそぉ!いやいや。違う違う。主人公のCV名は私じゃないし。私の名前は下の方だし。いまビデオコンテ作ってるとこだって言ってたけど。監督とシナリオライターの間でなんかあったのかなぁ。と、と、とにかく。本番までまだ一ヶ月あるから、台本読みこんどかなきゃ。役作り役作り。[シーン3:渋谷のアフレコスタジオ】◾️SE:スタジオのガヤ「おはようございま〜す!禍ツ魂で入らせていただきます!ルイです!よろしくお願い申しま〜す!」15分前。よし、まだスタッフさんだけだ。じゃなくて、音響監督さんは副調整室の中か。モブシーンを先に録ってるんだ。あ、あの子たち。私の同期。今回はモブ役なんだね・・◾️SE:同期の声優がスタッフに対して「おつかれさまでした」「あ、あ・・お、おつかれさまでした。あ、あの・・・」え?なんか、フツーにスルーされちゃった。どゆこと?私、なんか、悪いこと、した?と思う間もなく、鬼師役の声優さんが入ってくる。そうだ、主人公。彼女に決まったんだ。別...
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    27 分
  • ボイスドラマ「恋は泡沫〜男雛のいない女雛に平安時代の歌会へ異世界召喚された結果」
    2025/05/10
    「恋は泡沫」は、愛知県高浜市の伝統と歴史、そして現代の若者の心を繋ぐファンタジーです。高浜市は、鬼瓦の産地として知られ、町のあちこちで雛人形や細工人形が見られる「人形のまち」としても有名です。そんな高浜市を舞台に、内気な高校生・ウミが、家に伝わる古典雛に秘められた千年の恋の物語に巻き込まれていきます。夢の中で響く和歌の声、蔵の奥で見つけた男雛、そして平安時代の宮中での歌会—。時を超えた魂の出会いが、ウミの心を揺さぶります。この物語を通じて、古の文化や和歌の美しさ、そして現代の若者の繊細な心情に触れていただければ幸いです。この物語は高浜市オリジナルアニメ「いきびな」のスピンオフ〜前日譚です(CV:山崎るい)【ストーリー】[シーン1:ウミの夢の中1】◾️SE:遠くで波の音〜風の音〜笛のようなかすかな旋律『人知れず こそ思ひ初(そ)めしか・・・』「え・・」ここはどこ?・・・夢?ああ、ここ、私の夢だ。『いつよりか 面影見えぬ 時もなき身ぞ』なに?和・・歌?きいたことない歌だし・・・また夢を見た。ここんとこ、毎晩同じ夢・・・。私はウミ。吉浜に住む、女子高生。JK。高校1年生。3月のひな祭りが終わってから、ずうっとこの夢を見てる。白い霧の中に響き渡る声。和歌を読み、私に問いかける。声の主が姿を見せることはない。なんなの、いったい。吉浜は人形のまち。ひな人形や細工人形がまちのあちこちで見られる。もちろん、うちの家にも。うちは、桃の節句がとうに過ぎたいまも現在形。一年中、家の中のどこかに雛壇が置いてある。立春の日から桃の節句まではリビング。それ以外は奥の間。小さい頃からずっとそうだったから、ヘンだと思ったことはない。友だちの家に行ったときは、どこにあるんだろって探したりしたけど。それより疑問だったのは、男雛がいないこと。うちでは、男雛を飾らないんだ。小さい頃、一度おばあちゃんにきいたことがある。「どうして男雛がいないの?」おばあちゃんは優しい笑顔で、”女雛と男雛を並べると、よくないことが起きるんだよ”と言った。そう言われても全然理解できなかった。だって・・・お友だちの家でも、お店のショーウィンドウでも、女雛と男雛は仲良く並んでるんだもの。だけど、なんだか怖くて、言い返せなかった。家のなか、どこかに男雛はいるんだろうけど・・・探そうとも思わなかった。[シーン2:ウミの夢の中2】◾️SE:遠くで波の音〜風の音〜笛のようなかすかな旋律『人知れず こそ思ひ初(そ)めしか・・・』まただ。今日も夢を見ている。『・・ いつよりか 面影見えぬ 時もなき身ぞ』だれ?あなたは、だあれ?「わらわは親王・・・」え?答えた?親王?親王って?「新(あらた)の鎧、とでも呼ぶがよい」新の鎧?よけいわかんない。「千年の時を越え、魂は、君を待ちわびて候ふ・・・」だからわかんないってば。(『人知れず こそ思ひ初(そ)めしか』)またいつもの和歌だ。何度も繰り返すから覚えちゃった。明日学校で調べてみようっと。[シーン3:学校の図書館】◾️SE:図書館内のざわめきあった。「人知れず こそ思ひ初めしか いつよりか 面影見えぬ 時もなき身ぞ」読み人知らず?人に知られないようにと思い始めた恋なのに。いつからかあなたの面影が浮かばない時はなくなってしまった。はぁ〜。なんて切ない歌。意味もなく、幼馴染のソラのことが、思い浮かんじゃった。意味がない、わけじゃないけど・・ソラは同級生。家も同じ吉浜で、小学校も同じ吉浜小学校。中学も同じで、不思議と毎年同じクラスだった。部活は違ったけど、家が近いから帰り道も同じ。合わせてるわけじゃないけど、いつも一緒に帰る。合わせてる・・・んだけど。本当は。[シーン4:家の蔵:物置】◾️SE:探し物をする雑音見つけた。母屋とは離れたところにある「蔵」。うちは古い家だから、「蔵」なんてものがあるんだ。昔の道具がしまってある奥の一角。さらにその一番奥に置かれた大きな桐箪笥。桐箪笥の一番下の引き出し。それは桐の箱におさまっていた。きれいな匂い紙に包まれた”男雛”。...
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    21 分

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