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サマリー
あらすじ・解説
序)「さあ」が詩篇 134 篇の鍵
・「さあ」=ヘブル語「ヒネー」=「見よ」「ほら」
・「都上りの歌」…シオン(エルサレム)への巡礼の旅に際して歌われたとされる詩篇(全部で 14 ある)
・神様のみわざの手ごたえを見て招かれる「さあ」
1)今日における「都上り」
・「都上り」は、私たちの人生の中で、教会の営みの中で、神の国の実現(世界を神の価値観・正義と平和へと良い変化を期待して取り組むこと)に向かう短期的なプロジェクトに適用できる。
・デジタル・イノベーションと無縁でいられない社会で、私たちはどのような存在であることが期待されているのかといえば、罪から解放されるという霊的変化である。世に迎合しない「変わった存在」=「地の塩」「世の光」であることは世界を変える奉仕。
・積み重ねられる「都上り」の先に、神の国の完成=再臨の時がある。
2)主の家で仕える者への呼びかけ
・「神の都」は、旅をしてきた者と旅人を待っていた者とが、一同に会して礼拝する場所である。
・「夜ごと」の奉仕は、祭壇の火を保つ大変な務めだが、惰性に陥りやすい。そういう危険のある「しもべたち」に「さあ」と呼びかけられる。夜明けとともに、朝日と共に上って来た礼拝者たちを「見よ」と招く。
・神の国において何より重要なことは、存在の喜び(神/自分/隣人)である。「できる/できない」は二の次で「いる/いない」が一番の関心事。
・礼拝に「いる」喜びが、「何かができないと認められない世界」から人を救う。
3)手を上げて、祝福のループに生きる
・「手を上げる」所作から学ぶのは、何も持たずに神に求める姿勢。普段握っているものを手放し、素直に、遠慮しないで神を求める。
・(祝福を感じて)「さあ、主をほめたたえよ(=祝福せよ)」で始まり「主が…あなたを祝福されるように」で結ばれる。
・「祝福する」とは、言葉によって、相手を認め、ほめる、愛を伝えることも含みつつ、相手に仕えるということを、跪いて約束するもの。
・私たちの祝福を受け取られた神は、私たちに仕えてくださる!この無限の祝福のループからあふれる善き物で、世界を変えることが願い。
結)普遍性と地域性が同居した祝福
・Glocal という造語:Global(地球規模) で考え、+Local(地域単位)に行動するということ。「天地を造られた主 (Global)」が「シオンから(Local)」祝福される。今や「シオン」は世界中に点在する。