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サマリー
あらすじ・解説
2025年4月9日(水)
琉球新報の記事から紹介します。
担当は上地和夫さんです。
県教育庁文化財課は4日、那覇市歴史博物館が所蔵する
「尚家文書」の中に、琉球国王の肖像画「御後絵(うぐい)」の
取り扱いに関する記録が見つかったと発表しました。
記録は琉球王国時代末期のもので、これまで情報が少なく
判然としていなかった御後絵の製作・修理過程の一端を示す
貴重な資料だということです。
御後絵に関する記録が見つかった文書は、
所蔵先の那覇市が文化庁と県の補助を受けて
毎年修理を実施しています。
2024年度に修理を施した文書の中に
御後絵に関連する記述が含まれていることが分かり、
市と県が共同で分析しました。
半嶺満県教育長は「去年3月に御後絵が県に返還されて以降、
関連資料について調査を進めてきた。新たな記録の発見は
御後絵の来歴を知る上で貴重な情報であり、国の重要文化財指定へ
足掛かりとなる」と意義語りました。
文化財課は4月8日から5月11日まで
県立博物館・美術館企画展示室で
「御後絵と琉球絵師の系譜展」を開催し、
去年3月に返還された御後絵の実物の一部公開とともに
尚家文書のパネルと解説も展示しています。