夫人探索
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ナレーター:
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西村 健志
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著者:
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夢野 久作
このコンテンツについて
<内容紹介>
百万あったらああしよう、こうしよう。そんな空想をしていた青年・中村芳夫は思いがけぬ形で伯母から遺産を受け継いだ。一躍億万長者になった芳夫は、早速数万円を使って邸宅を建てた。
他にも、美姫、美酒、山海の珍味を並べて昼夜豪遊を楽しんだ。あっという間に百万円はなくなって借金も抱えてしまった。抵当に邸宅を取られた芳夫は元どおりの生活になってしまう。
芳夫は百万円あった自分と使ったあとの自分に相違がないことに疑問を感じた。なぜ、百万円が消え去ったのか、百万円はどこにいった。芳夫は考えても結論が出ないので識者に解決を迫った。
山本という社会学者、松井という法律学者、村上という心理学者、空誉という高僧、さらには占い師。どれもこれも腑に落ちない解答。思案に余ったあげく名探偵に一切の経過を打ち明けた。
芳夫は、百万円を取り返したら謝礼として半額を報酬として支払うことを提案。名探偵は快くうなずき、葉巻を吸う間に考えると返答。
しばらくして葉巻が短くなると窓の外へ投げ捨て、百万円を奪った人は芳夫の心の外にあると発言。芳夫は愕然とした。それは美人で若くて学識のある女性だったのだ。
名探偵とともに百万円を盗んだ女性を探すことになった芳夫。果たして二人は盗みをした女性を見つけ出すことができたのか。
<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。
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