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ハンチバック

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ハンチバック

著者: 市川 沙央
ナレーター: くわばら あきら
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このコンテンツについて

【第169回芥川賞受賞作】私の身体は、生き抜いた時間の証として破壊されていく

第169回芥川賞受賞。

選考会沸騰の大問題作!

「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」

井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。

両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす——。

©市川 沙央 (P)2023 Audible, Inc.
現代文学

ハンチバックに寄せられたリスナーの声

総合評価
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    13
ナレーション
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    97
  • 星4つ
    45
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    35
  • 星2つ
    3
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    4
ストーリー
  • 4 out of 5 stars
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作者を毛嫌いしてた自分を恥じた

芥川賞のインタビュー動画を見て不遜な女性だなと思っていた。
聞いてみると文章は軽快でロックンロール🎸
これは面白い!

世の中への不平不満を軽快な文体で皮肉めいてて聞いてて不快さは無い。
最後はレトリックな技術を披露したかったのか蛇足のようにも感じたけど
総じてレベルの高い文章で芥川賞は当然だと思った。

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卒業論文

ある記事でこれは作者の卒業論文と並行して書かれた小説とのこと。私の論文も重度障害者がテーマだったので、突き刺さったし、リアルな思いや感情が擬似的に体感できた。
自分の思い悩んでいることはなんて小さなことなんだろうか。
決して比較して生きることは正しいとは思えないけど、そんなふうに自戒した。
リアルとバーチャルが入り混じっていて、今の世の中重度障害者でもバーチャルの世界なら、できることも多いし、影響も与えられるという発見もあった。

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精液の行方

精液を飲み込んでむせて死にそうになった主人公は、何が原因でそうなったかを医者なら容易にわかることを書いていない。
田中さんの処遇も曖昧だ。ただ辞めたになっている。そこは省略してある。最後の問題になったところはあった方がいい。主人公とフィクション上の女性が混ざっているが。

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選ぶ言葉が新鮮、予想外な展開

よく練られて選ばれた言葉が素晴らしい。ストーリーも予想外で新鮮。

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次の作品待ってます

気持ちの良い文章でした。
ご自身の事が主だったと思いますが、次作は、この著者の小説を読んでみたいと思いました。

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前情報なし

最初の何分間かはほんとに大丈夫かなと心配になるくらい難解なものなのかと思ったけれど、そんなに難しい話ではなく言葉一つをとってもわかりやすくも、文学的である。話が進むにつれてなかなかに考えさせられる。
生や性について、願いや皮肉の詰まっている。
とても遠いようで近い物語。だと感じました。

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R指定つけろよと書こうとしてハッとした

車に乗りながら大音量で(エンジン音でかき消されるので)聴いています。
ちょうど小学生の行き交う図書館の駐車場から出庫しようとしていたときに全力の喘ぎ声が車内に轟き、とても気まずかったので、オーディブル運営にはそういう表現がある場合はR指定つけるとかして欲しい。

と思ったが、本作は初っ端から性の話題だったな。
それでも「えげつないエロはないだろう」と無意識に考え、聞き続けていた自分がいたことに気づいた。
健常者とされる自分が、障がい者と性を結びつけられていない証拠のように感じてハッとした。

紙の本は贅沢な娯楽だとか、気付かされることが多く、読んでよかったけれど、この視点がいつか活きるかはわからない。

ただ、最後の章はよくわからなかった。
並行世界??

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つらさ

辛さと怒りがひしひしと伝わってきて、聞くのを途中でやめました。でも残り時間が少ないのに気づき、また聞きはじめました。いつの間にかストーリーは終わっていました。
辛さを表現することができない、多くの人々の声を聞いたように感じます。

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読者を選ぶ作品

芥川賞受賞作ということで読んだが、終始読みづらさを覚えた。医療機器はともかく、ネットスラングなどの意味のわからない記述が多すぎて、その疑問符にまみれながら本筋を追うのが難しかった。
ラストはあまりにもひどい。結局、主人公は風俗嬢で、富豪の障害者は彼女の創作物なのか。それとも逆か。
田中の扱いについても、彼が小切手を盗まなかった理由について、読者の想像に丸投げしている。
まるで知らない障害者の苦労は多少なりとも伝わったが、言葉を選ばずに言えば、本作品そのものが零細ツィッターのロングツリー、自慰行為に思えて仕方ない。作者は、この作品は復讐であるとおっしゃっていたが、作品中に語られる様々な怨嗟をぶつけられても困るのだ。同情はするが、文学ではなく政治や行政に訴えるべきではないだろうか。読者をあえて不快にすることに生産性はない。むしろヘイトを生む。
芥川賞直木賞の選考には毎回疑問を感じるが、今回もなぜ本作が受賞したのかわからない。

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宮崎駿の君たちはどう生きるかと同じ

作者の属性や環境込みで過剰に評価されている気がする。
マジョリティな属性を持つ人間が同じ物語を書いていたら、この物語は評価されていただろうか。

作者は当事者であり賞も獲っているので批判はしにくいが、個人的には特筆すべき点のない凡庸な作品に感じた。

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