エピソード

  • #103 こんなにエピ満載とは!ヘンデルのキラキラ?パストライフ
    2024/05/25
    Today's List◾️ Händel: Sonate flote und Basso Continuo G dur HWV363b 1.Adagio 2.Allegro 3.Adagio 4.Bouree 5.Menuetto -- ヘンデル: フルートと通奏低音のためのソナタト長調 HWV363b こんな話しぶりだと、まるで通奏低音以外のピアノ(チェンバロ)パートは全部自力で考えた、みたいに聞こえますね! 当時はそういうものでしたが、現在は一例としての譜面が発売されており、今回はもちろんそれを見て弾いています。 が、それだけを弾くのではダメなんですね…OKなバージョンを書いといてくれよ…売ってないんかよ…とぼやきながら考える、という作業を経てレコーディングしました。 さて前述の通り当時は本当に即興で弾いていたというのが通説ですが、いや可能なのか?という疑問が湧いてきます。 というのも、2人で合わせてみると旋律楽器(フルート)との音型ぶつかりや装飾被りが発生してくるわけですね。そこで代案を差し込んでいくのですが、これは瞬発的にはできないのでは…え、できたの?すごすぎない…?流石に打ち合わせ(結構綿密なやつ)はしてたよね?ねぇ、そうであってくれ? などとバロック初心者の金井は白目を剥いていたのでありました。
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    37 分
  • #102 果てなきオルガニスト人生、ヴィドール!…の、フルート音楽
    2024/04/12
    Today’s List◾️ Charles-Marie Widor: Suite op.34 -- シャルル=マリー・ヴィドール: 組曲 op.34 言い忘れてしまいましたが、長年このチャンネルをご愛聴くださっている方は薄々お気付きでしょう…この曲もまた、フルート界の神、タファネルに捧げられているということに… フルートにはタファネルが、オルガンにはカヴァイエ・コルが、そしてヴィドールがいる時代でした。 ヴィドールはあまりにもオルガン一筋のキャリアであったせいか、作曲家としては一般的にそこまで知名度は高くありませんが、後年にはパリ音楽院の作曲科で教鞭を取り、オネゲル、ミヨーなどの作曲家を輩出し、後にナディア・ブーランジェが指導者として名を馳せたアメリカ音楽院でも、更には海外でも数多くの作曲家の卵たちに教えました。そしてそして、私たちの推し、リリ・ブーランジェの師でもあります。 オルガニストとして知らぬ者はいないほど輝かしい人物であっただけでなく、どれだけ作曲家としての力に信頼を寄せられていたか、よくわかる経歴です。 パリ音楽院の学生として学んでいるうちから華々しく活躍していく後の世代の作曲家とは少し趣が違いますが、確かに重要な役割を果たした音楽家のうちの一人です。
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    40 分
  • #101 夏休み明け、それは人生のリハビリ
    2024/03/09
    Today's List◾️ Lili Boulanger:Nocturne/Cortege -- リリ・ブーランジェ: ノクチュルヌ/行列 夏休みと冬眠が合体しました!もう筋肉が衰えてヨボヨボです。 ポッドキャストの作業に関する全ての記憶を失った私たちはレコーディングのセッティングに焦り、遠隔トークのセッティングに涙し、全て終わる頃には深夜、クッタクタ。 こんな大変なわけなかったよね…? 101回目の初心者です。 そもそもコロナ禍で練習の必要に迫られなくなった私たちが、サボりすぎて危機感を感じ、練習を継続するために始めたようなチャンネルだったのですが、仕事が戻ってきてもいつの間にか音楽筋力維持のために不可欠な存在になっていました。 したがって活動中のリハビリで得た筋力を、休止中に失い(何故)、そして再開とともに再リハビリ…再リハビリ????そう、今は「リ・リハビリ」中なのです(??????)人生は、リハビリとリ・リハビリのエンドレスループなのです(???????????) 果たして待ってて下さった方がいらっしゃるのか自信はありませんが、引き続き、聴けば楽しい!チャンネルを目指してまいります。 今後は不定期更新となりますので、X(twitter)@YY_MusicChannel をフォローして、お知らせを待ってくださいね❤️❤️ 今後ともどうぞよろしくお願い致します!
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    24 分
  • #100 演歌最終回!今こそ浴びたい寒い風、津軽海峡・冬景色【夏休み頂きます】
    2023/08/16

    Today's List■ 石川さゆり: 天城越え/ 津軽海峡・冬景色


    100回!祝!100回!

    いやーここまで来られるとは思っていませんでした。大した努力もしませんで再生回数が爆伸びすることなどあり得ないのですが、それでも今聴いてくださっているあなた、あなたが居なければ随分前に放り出していたと思います。本当にありがとうございます。大好きです。いや本当に。


    そ、し、て. . .

    10/6(金)18:30開場、19:00開演 代々木上原けやきホールにて

    竹森ゆきえ 金井裕 デュオリサイタル


    もうスケジュールに入れて下さいましたか?!待ってます!!そうですよ!!ホールですよ!あなたが来てくれないとほんとガラガラですよ!!どうすんだ!!どうしよう!!!

    チケットご購入のお問い合わせは、twitter…じゃなくて、改め X の私たちのアカウント(https://twitter.com/YY_MusicChannel)へ、DMを下さいませ!

    または、トップの投稿よりQRコードを読み込んで頂けますとスムーズにご購入いただけます。


    去年よりさらにグレードアップして、二人で様々な音楽をお届けできること、嬉しく思います。

    それではどうぞ夏の思い出をたくさん作って下さいね!またお会いしましょうー!







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    28 分
  • #99 男も女も結局、心意気だ!演歌②
    2023/07/20
    Today's List■ 八代亜紀: 舟唄/ 梅沢富美男: 夢芝居 以前、昭和歌謡の特集を組みました(#33 昭和は失恋を歌い上げる)が、今回の3回に渡る演歌を録音していてちょこちょこ思ったのは、これは演歌なのか…?歌謡曲では…?ということです。 なんやかんやと真剣に歌い回しを相談しちゃったりして、こっちの方が演歌っぽいんじゃないか!なーんて盛り上がったりしている私たちですが、あんまり演歌の定義をわかっていません。 そこで調べてみたところ、演歌は歌謡曲の中の1ジャンルであって、歌謡曲の中で日本伝統の要素が強い(民謡的であったり、特定の音階を使っているなど)ものを演歌と呼ぶらしいです。つまり演歌は漏れなく歌謡曲であるというわけですね。どっちなんだ…などと思うこと自体が間違いでした。浅薄。
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    25 分
  • #98 横浜を都会っていう人なんていないよね?演歌①
    2023/07/13

    Today's List■ 五木ひろし: よこはま・たそがれ/ 石田あゆみ: ブルーライト・ヨコハマ


    ちなみに同じ横浜住まいである私たちの家も近所と言えることは全くなく、免許のない金井が時間をかけて電車を乗り継いで竹森の家まで行くと、翌日ブッ倒れるくらい異常に負担のかかる旅となります。

    あのつらさは、まさに演歌にうってつけ…

    なーんて考えたりしていると、横浜市民が市内の人々とも、外界の人々とも、生涯交流を継続するにはかなりの労力が要されるということがわかります。港があろうとなかろうと、別れが多い町なのも当然ですね。

    「横浜市内のアクセスを快適にして下さい」というやるせない心情を誰かが歌いあげたら、これこそ大ヒット、ご当地ソングになること間違いなしでしょう。



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    32 分
  • #97 大換気と美麗ステップ。ダマーズ、演奏会用ソナタ
    2023/06/29
    Today's List■ Damase: Sonate en Concert -- ダマーズ: 演奏会用ソナタ こんな音楽は、馴染みがなくても一回耳にしたらフワーッと引き込まれて大好きになってしまうのではないでしょうか。 自分より前に生まれて活躍した作曲家のエッセンスは取りこぼさないというように、ダマーズの音楽には様々なフランス音楽の手法や精神が見受けられ、ふとした歌い回しにはプーランク、異国風味の取り入れ方にはミヨー、音のぶつけ方にはフランセなどの影響を感じられます。そんな歴史の受け皿としてのオープンな姿勢は、そのまま彼の作風として活写されていますね。 また、ハープ奏者の母はラヴェルやフォーレの作品を初演していますから、幼い頃から自然にそういった音楽に触れてきて、着実にルーツが形成されていったことでしょう。作曲においてはビュッセルの弟子でしたが、心の師はたくさんいたんじゃないでしょうか。ダマーズの音楽には20世紀のフランス音楽の魅力がパンパンに詰め込まれています。
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    32 分
  • #96 彩り豊かな歌心、うっとりロマンス。 サン=サーンス③
    2023/06/15
    CCSS■ Saint-Saens: Pavane de Proserpine / Romance op.37 -- サン=サーンス: オペラ "プロゼルピーヌ" より パヴァーヌ/ ロマンス op.37 実はたくさん書いていたサン=サーンスのオペラの中に、『黄色い姫君』という作品がありまして、これはプッチーニの『蝶々夫人』より30年も前に作られた、日本が舞台のオペラです(こちらも台本はルイ・ガレ)。当時は東洋趣味が大流行中、当然といえば当然の流れかも知れませんが、流石に情報のキャッチとアウトプットが早いなぁと感嘆してしまいます。 彼の音楽も演奏もコントロールの行き届いたものです。フルートにおいてはタファネル、ヴァイオリンにおいてはサラサーテというように、一流の演奏家との交流を経て考え抜かれた楽器に対するアプローチには、図書館でバッハやベートヴェンの楽譜を読み漁ってきた学生時代となんら変わりなく、自分に必要な情報を貪欲に求め続ける姿勢がよく現れています。 晩年、ベル・エポックへの芸術の流れにサン=サーンスが賛同しなかったことは残念だという見方もありますが、狂騒や偶然性を取り入れ始めた時代の音楽と、彼のコントロールが不可欠な音楽が乖離していくことは、ごく自然なことだったのかも知れません。
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    27 分