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エピソード
  • S6-E14: Tony! Toni! Toné!『Sons Of Soul』【池城美菜子の名盤ライナートークvol.3】
    2022/10/12
    ◆the sign podcastシーズン6では【池城美菜子の名盤ライナートーク】と題したシリーズ・エピソードを合計3回お届けいたします。毎回アルバムを一枚選定、この作品を選んだ理由、作品の概要と背景、全曲解説、そして、このアルバムを語る/楽しむ上では決して外すことの出来ない3曲の詳細解説と続きます。 ◆今回の第3回で取り上げる作品は、トニー・トニー・トニー1993年の3rdアルバム『サンズ・オブ・ソウル』(https://spoti.fi/3E0DGkm )。ピックアップする3曲は“イフ・アイ・ハド・ノー・ルート”(https://spoti.fi/3ftwX8z )、“テル・ミー・ママ”(https://spoti.fi/3ChRohy )、“(レイ・ユア・ヘッド・オン・マイ)ピロー”(https://spoti.fi/3DYOWhn )です。以下は、企画発案者/MC池城美菜子からの弁になります。皆さん是非楽しんで下さい。 ◆Tony! Toni! Toné!『Sons Of Soul』:名盤ライナー・トーク、第3回目にしてR&Bを取り上げます。トニー・トニー・トニーの3作目『サンズ・オブ・ソウル』。トニー・トニー・トニー、通称にトニーズはカリフォルニア州オークランド市の兄弟、ドゥエイン・ウィギンズとラファエル・ウィギンズ(サディークに改名)と従兄弟のティモシー・ライリーで結成された、家族バンド(トリオ)。全員が楽器を操り、プロデュースできるグループで、2作目『リヴァイバル』でメインストリームに出てきた次の本作では、全曲を自分たちで手掛けています。いまでもブラック系のラジオやバーベキュー、結婚式でかかる名曲が詰まったロングセラーのアルバム。数あるR&Bの名盤のなかからこの作品を取り上げたのは、私がこの作品を90年代の後半に花開いたネオ・クラシック・ソウルの起点のひとつだと考えているから。昔のソウルをベースにしながら、当時、終焉しつつあったニュージャック・スウィング、ヒップホップのスクラッチ、それからダンスホール・レゲエの要素も入っています。トニーズは折衷型(エクレクティック)なサウンドを一足早く作っていたグループであり、それがいまでも懐メロで終わらない理由になっています。ピックアップして詳細に解説するのは、日本人でもよくわかる感情を歌った“If I Had No Loot”、明るい失恋ソング“Tell Me Mama”、6分声のムーディーなR&B“(Lay Your Head on My)Pillow”の3曲。また、トリニダード・トバコで録音された理由と、結果としてそこから出てきたもの、ラファエル・サディークのソロ活動、ア・トライブ・コールド・クエストのアリ・シャヒード・モハメッドやビヨンセとの関係なども語ります。 ◆「池城美菜子の名盤ライナートーク」のコンセプト:真新しいCDやレコードのフィルムをペリペリと剥がし、中の「盤」の状態を確認、それからライナー・ノーツを厳かに取り出す。直径が12インチ(30.48センチ)もあるレコードであれば、そのスペースだけで曲名、クレジット、歌詞、そして解説が入っていた。いち音楽ファンとして、音楽ライターとして私はライナー・ノーツが大好きだ。すでに購入したあと、聴く直前に読む文章だから、過剰な宣伝文句はいらない。自分が書くときは「いい買い物をしましたね!」の一言を、思いっきり膨らませようと注力する。聴く人が理解を深めてくれるといいな、と願いながら。さびしいことに、ライナー・ノーツ文化が消えつつある。その「つつ」の部分を引っ張るための企画がこのライナー・トークである。それも、すでに名盤として名高いアルバムの聴きどころと功績を30~40分でしゃべり倒そう、が企画意図。一度、名盤と認定されても、時の経過とともに相対的に評価が上下するのがポップ・ミュージックのおそろしいところだ。その厳しさに耐え抜いている名盤を選び、当時の反響、歌詞の意味、そして月日を経たうえでの歴史的意義を、(基本的には)池城美菜子ひとりで話す。なぜ、ひとりかというと、受け手がいるとその人の発言に引っ張られ、なにを言おうとしたかよく忘れるためである。 ◆池城美菜子:1990年代頭より延々とヒップホップ、R&B、レゲエのブラック・ミュージックと周辺カルチャーについての記事の執筆、歌詞対訳、翻訳を手...
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  • S6-E13: Outkast『Stankonia』【池城美菜子の名盤ライナートークvol.2】
    2022/10/05
    ◆the sign podcastシーズン6では【池城美菜子の名盤ライナートーク】と題したシリーズ・エピソードを合計3回お届けいたします。毎回アルバムを一枚選定、この作品を選んだ理由、作品の概要と背景、全曲解説、そして、このアルバムを語る/楽しむ上では決して外すことの出来ない3曲の詳細解説と続きます。 ◆今回の第二回で取り上げる作品は、Outkast2000年のアルバム『Stankonia』(https://spoti.fi/3BS4TTK )。ピックアップする3曲は“ソー・フレッシュ・ソー・クリーン”(https://spoti.fi/3rgipM1 )、“ミズ・ジャクソン”(https://spoti.fi/3dVgx8j )、“B.O.B.”(https://spoti.fi/3rgiW0t )です。以下は、企画発案者/MC池城美菜子からの弁になります。皆さん是非楽しんで下さい。 ◆Outkast『Stankonia』:ビッグ・ボーイとドレー改めアンドレ3000によるヒップホップ・デュオ、アウトキャストは高校生のときに知り合った友人同士でヒップホップ・デュオを結成、10年後に5作目『スピーカー・ボックス/ラヴ・ビロウ』このジャンル初のグラミー賞最優秀アルバムを受賞する快挙を成し遂げています。20世紀最後の秋に出た『スタンコニア』は、来る世紀のアトランタのヒップホップ・シーンの台頭を予言し、アウトキャストおよびダンジョン・ファミリーの底力を見せつけた作品でした。ダンジョン・ファミリーはプロデューサー・チームのオーガナイズド・ノイズと、シーロー・グリーンもメンバーだったグッディ・モブらと結成したクルー。『スタンコニア』は、ダンジョン・ファミリーとミスター・DJで作った作品であり、同名のスタジオをもって時間を気にせず音楽作りに取り組めるようになったことから、クリエイティビティが爆発したそう。特徴は、ヒップホップ以外の要素を積極的に取り入れた折衷型のサウンドと、南部の生活感情に沿ったリリック。全体を紹介してから、“ソー・フレッシュ・ソー・クリーン”、“ミス・ジャクソン”、“B.O.B”を詳しく解説します。ドラムン・ベースを取り入れた“B.O.B”は、00年代の最高傑作と呼ぶ媒体もあるほどの名曲ですが、おそらく多くが曲のコンセプトを誤解している曲でもあります。 ◆「池城美菜子の名盤ライナートーク」のコンセプト:真新しいCDやレコードのフィルムをペリペリと剥がし、中の「盤」の状態を確認、それからライナー・ノーツを厳かに取り出す。直径が12インチ(30.48センチ)もあるレコードであれば、そのスペースだけで曲名、クレジット、歌詞、そして解説が入っていた。いち音楽ファンとして、音楽ライターとして私はライナー・ノーツが大好きだ。すでに購入したあと、聴く直前に読む文章だから、過剰な宣伝文句はいらない。自分が書くときは「いい買い物をしましたね!」の一言を、思いっきり膨らませようと注力する。聴く人が理解を深めてくれるといいな、と願いながら。さびしいことに、ライナー・ノーツ文化が消えつつある。その「つつ」の部分を引っ張るための企画がこのライナー・トークである。それも、すでに名盤として名高いアルバムの聴きどころと功績を30~40分でしゃべり倒そう、が企画意図。一度、名盤と認定されても、時の経過とともに相対的に評価が上下するのがポップ・ミュージックのおそろしいところだ。その厳しさに耐え抜いている名盤を選び、当時の反響、歌詞の意味、そして月日を経たうえでの歴史的意義を、(基本的には)池城美菜子ひとりで話す。なぜ、ひとりかというと、受け手がいるとその人の発言に引っ張られ、なにを言おうとしたかよく忘れるためである。 ◆池城美菜子:1990年代頭より延々とヒップホップ、R&B、レゲエのブラック・ミュージックと周辺カルチャーについての記事の執筆、歌詞対訳、翻訳を手がける。1995~2016年はニューヨークで同じことをしていた。著書3冊、翻訳書2冊。重版がかかったのは音楽以外をテーマにした『ニューヨーク・フーディー マンハッタン&ブルックリン レストラン・ガイド』のみ。文章が難解との評判の『カニエ・ウェスト論 《マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー》から読み解く奇才の...
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    42 分
  • S6-E10: Jay-Z『The Black Album』【池城美菜子の名盤ライナートークvol.1】
    2022/09/28
    ◆the sign podcastシーズン6では【池城美菜子の名盤ライナートーク】と題したシリーズ・エピソードを合計3回お届けいたします。毎回、アルバムを一枚選定。今回の場合、ジェイ・Z(https://spoti.fi/3qzHaT0 )の『ザ・ブラック・アルバム』(https://spoti.fi/3eFg0aJ )です。構成的には、 この作品を選んだ理由、作品の概要と背景、全曲解説、そして、このアルバムを語る/楽しむ上では決して外すことの出来ない3曲――今回の場合は、“モメント・オブ・クラリティ”(https://spoti.fi/3ScoiFT )、“99プロブレムズ”(https://spoti.fi/3LFaCRm )、“ダート・オフ・ユア・ショルダー”(https://spoti.fi/3S3eyhb )についての詳細解説と続きます。以下は、企画発案者/MC池城美菜子からの弁になります。皆さん、是非楽しんで下さい。 ◆「池城美菜子の名盤ライナートーク」のコンセプト:真新しいCDやレコードのフィルムをペリペリと剥がし、中の「盤」の状態を確認、それからライナー・ノーツを厳かに取り出す。直径が12インチ(30.48センチ)もあるレコードであれば、そのスペースだけで曲名、クレジット、歌詞、そして解説が入っていた。いち音楽ファンとして、音楽ライターとして私はライナー・ノーツが大好きだ。すでに購入したあと、聴く直前に読む文章だから、過剰な宣伝文句はいらない。自分が書くときは「いい買い物をしましたね!」の一言を、思いっきり膨らませようと注力する。聴く人が理解を深めてくれるといいな、と願いながら。さびしいことに、ライナー・ノーツ文化が消えつつある。その「つつ」の部分を引っ張るための企画がこのライナー・トークである。それも、すでに名盤として名高いアルバムの聴きどころと功績を30~40分でしゃべり倒そう、が企画意図。一度、名盤と認定されても、時の経過とともに相対的に評価が上下するのがポップ・ミュージックのおそろしいところだ。その厳しさに耐え抜いている名盤を選び、当時の反響、歌詞の意味、そして月日を経たうえでの歴史的意義を、(基本的には)池城美菜子ひとりで話す。なぜ、ひとりかというと、受け手がいるとその人の発言に引っ張られ、なにを言おうとしたかよく忘れるためである ◆vol.1のモチーフ、Jay-Z『The Black Album』:映えある第1回目はジェイ・Zの『ザ・ブラック・アルバム』(2003年)。引退宣言とともにリリースした半自伝的な5作目。ネプチューンズ、カニエ・ウェスト、ジャスト・ブレイズ、ティンバランド、リック・ルービンなど錚々たるプロデューサー陣がバックアップし、(その時は)本気でマイクを置くつもりだったジェイ・Zの渾身のラップが冴え渡る。引退宣言前後のジェイ・Zの動向、彼のライヴ・パフォーマンスをふり返りながら、アルバム全体をナビゲート。重点的に解説するのは、エミネムがプロデュースした“モメント・オブ・クラリティ”、リック・ルービンと一緒にヒップホップ×ロックの歴史を刷新した“99プロブレムズ”、2008年にバラク・オバマ氏が台頭したときに新たな意義をもった“ダート・オフ・ユア・ショルダー”の3曲。 ◆池城美菜子:1990年代頭より延々とヒップホップ、R&B、レゲエのブラック・ミュージックと周辺カルチャーについての記事の執筆、歌詞対訳、翻訳を手がける。1995~2016年はニューヨークで同じことをしていた。著書3冊、翻訳書2冊。重版がかかったのは音楽以外をテーマにした『ニューヨーク・フーディー マンハッタン&ブルックリン レストラン・ガイド』のみ。文章が難解との評判の『カニエ・ウェスト論 《マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー》から読み解く奇才の肖像』(2019年 DUブックス)の翻訳で点滴騒ぎを経験した。 ◆では、今回エピソードが浮かび上がらせていく文脈も少しご紹介しておきます――。池城は日本で一番ジェイ・Zのライヴを観ている? ジェイ・Zの引退宣言のときにリリースされたのが『ザ・ブラック・アルバム』? ジェイ・Zの最高傑作は『ザ・ブラック・アルバム』ではなく『ザ・ブループリント』? ジェイ・Zはカニエ・ウェストの父親的存在? 当初は“...
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