『高成長と低ボラティリティを背景にアウトパフォームするインド株』のカバーアート

高成長と低ボラティリティを背景にアウトパフォームするインド株

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アジア担当チーフ株式ストラテジストのジョナサン・ガーナーが、弊社がアジアの株式市場の中でインドを最も選好する理由を説明します。このエピソードを英語で聴く。トランスクリプト 「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。今回は、アジア担当チーフ株式ストラテジストのジョナサン・ガーナーが、インド株の長期シナリオに対して弊社が前向きなスタンスを維持している理由をお話しいたします。このエピソードは6月24日にシンガポールにて収録されたものです。英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。弊社は以前から、インドの経済と株式市場に対して強気な見通しを維持してきました。過去5年間のドルベースのトータル・リターンは、MSCI Indiaが145%だったのに対し、世界全体は94%、新興国市場はわずか39%でした。主に3つの理由から、弊社はアジアの株式市場の中でインドを最も選好しています。第1は、インドの優れた経済成長と企業収益成長です。第2は、関税から受ける影響が相対的に小さいことです。そして第3は、国内の強力な投資家基盤です。これらが合わさって、アジアだけでなく全世界に対しても構造的なアウトパフォーマンスにつながっており、さらにボラティリティは比較対照市場に比べて大幅に低い水準にあります。それではより詳しく見て行きましょう。まずは、マクロ経済環境です。今後10年間の世界全体のGDP成長の上昇幅の20%をインドが占めると弊社は予想しています。電力、港湾、道路、貨物輸送システムにおけるインフラの強化や、上下水道や病院と言った社会インフラへの投資のおかげで、製造業の競争力が改善しています。加えて、インドでは中間層が拡大し、様々な製品カテゴリーの企業に商機を提供しています。盤石な国内消費、官民の設備投資と法律分野など構造改革の継続が牽引する堅調な投資サイクルがあります。1QのGDP成長率は7%を超え、弊社チームは中期的に6%超を予想しています。これは、他の主要国を大きく引き離して最も高い水準です。さらに、堅調な企業の利益成長を見込む弊社予想にも変わりありません。コロナ禍以降、MSCI Indiaのドルベースの1株利益は年間12%前後の成長を遂げています。これに対して新興国市場全体は、一桁台前半の成長でした。また、弊社は向こう2年のMSCI Indiaの通期1株利益の成長率を、それぞれ14%、16%と予想しています。目先の成長ドライバーには、始まったばかりの民間設備投資サイクル、企業バランスシートにおけるレバレッジの再拡大、裁量消費支出の構造的拡大などがあり、去年 昨年、総選挙を終えて企業や消費者の信頼感が改善する兆候が見られます。現在弊社がインド株に対して前向きなスタンスで臨むもう1つの重要な理由は、米国とその貿易相手国の間の貿易問題や関税問題から受ける悪影響が平均より小さい点です。インドから米国への財の輸出がGDPに占める比率はわずか2%ですが、タイは10%、台湾は14%にのぼります。そして、インドの財の輸出は合計で対GDP比12%前後に過ぎません。さらに当面は、インドの極めて大規模なサービス部門の輸出は関税措置の対象になっておらず、実際にはAI採用の初期段階に恩恵を受ける立ち位置にあります。最後に、インド株式は、国内個人投資家の保有比率が高いため、個人投資家の買いが持続して株式市場を下支えると見られます。都市化が進む地域の若年層が牽引する投信積立制度(SIP)への資金流入が、記録を更新しており、5月は30億ドルを超えました。これらが、一貫した資金流入を提供しています。このため、株式に対する国内の需要がすぐに衰えることはないと見られます。これがインドの株式市場に強固な基盤を提供し、新興国市場の平均を若干上回るバリュエーションを支えています。同時に、これによってインド株のグローバル株式市場に対するベータ値は10年前の1.1から低下しており、現在はおよそ0.4と、低水準にあります。しかも、株価のボラティリティは他の...

高成長と低ボラティリティを背景にアウトパフォームするインド株に寄せられたリスナーの声

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