
渋滞を嫌って自転車に乗り始めたら…人生初のレースに出場することに ――人生は思わぬ展開へ 壱岐島での50キロ完走を語る
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🔵ニュース515+plusのコメンテーターとしておなじみの斉場俊之さんが、思いがけず「自転車レースデビュー」を果たしました。
きっかけは、日々の生活における渋滞ストレスからの脱却。
気軽に利用できるシェアサイクル「チャリチャリ」から始まった自転車生活は、ついに海を越えて長崎県・壱岐島でのレース出場へとつながりました。
🔶「ツール・ド・壱岐島」――島全体がサーキットになる一大イベント
斉場さんが挑んだのは、6月8日に開催された「ツール・ド・壱岐島(壱岐サイクルフェスティバル)」。
1989年から続く歴史ある大会で、今年で第37回を迎えました。
一般市民も参加できる本格的なレースであり、当日は島内の道路が完全封鎖され、交通規制のもと自転車だけが走行を許されるという、まさに“島がサーキットになる”特別な一日です。
全長50キロのコースを、斉場さんは見事1時間52分で完走。
「スポーツとは無縁の人生だった」という本人の言葉からも、その達成感はひとしおだったようです。
🔶島全体で支え合う応援と安全の仕組み
「沿道には、消防団の方や島民の皆さんがずっと立って応援してくださっていて、あの声援がなかったら完走はできなかったかもしれません」
スタート前は緊張で心拍数が上がっていたという斉場さんですが、島民の温かな応援に心が落ち着き、走るリズムを取り戻せたと語ります。競技中に沿道の人々に手を振り返す余裕もあったとのこと。
地域をあげてのこの大会は、競技者だけでなく、島全体が一つの空気で包まれる“お祭り”でもあります。
🔶52歳の挑戦「成長するって、まだできるんだ」
今回のレースに向けて、斉場さんは1か月間にわたるトレーニングを積んだそうです。
坂道の多いコースに備え、菊池や山鹿の山道でアップダウンを意識した走行を重ね、「少しずつ速くなっていく自分」に驚きと喜びを感じたと言います。
「この年になると“成長”ってなかなか実感しづらい。老化の方が気になる年齢だけれど、努力すれば成果は出る。何かを始めるのに年齢は関係ないと実感できました」
年齢を重ねてなお、新しい挑戦の中で自分をアップデートできるという体験は、きっと多くの人の背中を押すでしょう。
🔶自転車の楽しさ、そして危険性への意識
元々は渋滞回避のための移動手段だった自転車。
斉場さんは、今回の経験を通してその「楽しさ」自体に目覚めたと言います。
「サーキット化された道路を、ノンストップで全力で漕ぐ。普段の生活では決してできない体験でした。気持ちよかったですね」
一方で、スピードが出る分、危険性への注意も必要だと強調します。
レース中には転倒者も出ており、日常の走行では特に、交通ルールの遵守やヘルメットの着用といった安全対策が重要であると呼びかけました。
🔶きっかけは「渋滞が嫌」でも、人生は思わぬ展開へ
「まさか自分がレースに出るなんて思ってもいなかった」という斉場さん。
だからこそ、「自分には向いていない」と決めつけず、興味がわいたことには一歩踏み出してみてほしいと語ります。
「うまくいかなかったら途中でやめてもいい。でも、やってみると案外自分に合っていることってあるんです。僕は来年もまた壱岐に行って、2回目の挑戦をしたいと思っています。よかったら皆さんも一緒に行きませんか?」
斉場さんの挑戦は、「変化を恐れずに踏み出す勇気」が新たな景色を見せてくれることを教えてくれます。次はあなたの番かもしれません。