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サマリー
あらすじ・解説
中学生のころ、帰宅部仲間のカリナと私は趣味が似ていて、二人でいろんな音楽を聴いていた。ラルクアンシエルは特に当時大好きだったバンドのひとつだ。中学生の私は都会へコンサートに行くお金なんてもちろん無く、彼らのような有名バンドが長崎の田舎町までライブに来てくれることもないため、私たちはひたすらCDを聴いて、VHSに録画したMステの動画を何度も再生し、期末テスト最終日には放課後カラオケに行って、推しの曲を何時間も歌うことだけが楽しみだった。
そんな十代の頃の推しのこともすっかり忘れ、社会の荒波に揉まれ、すっかり中年になった私の元へ、アルゴリズムのいたずらがラルクを連れてきた。こうやって私のラルク熱は、ひょんなことから再燃することに。
なんということでしょう。思いつきの気まぐれでも、今ならサクッとライブのチケットを取って会いに行けるなんて。数十年の時を経て、当時の推しに初めて会うことができそうです。