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ビジネス達人の教え

ビジネス達人の教え

著者: Dale Carnegie Tokyo Training
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このコンテンツについて

日本のビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーションスキル、そして相手を動かす力が必要です。 この番組では、実際のビジネス経験に基づき、実践的な方法で、成功するためのスキルを向上させ、どんな問題に対しても適切なソリューションを提供するためのヒントをご紹介します。2022 マネジメント マネジメント・リーダーシップ 経済学
エピソード
  • 105 日本人の多くが持つ特別な才能をビジネスで活かす
    2025/06/09
    近年、ビジネスの現場では「目に見えないもの」を感じ取る力が、ますます重要になってきています。 たとえば、“信頼”という言葉を思い浮かべてください。それは目に見えるものではありません。しかし信頼なくしては、どんなに優れた商品も、どれほど魅力的な提案も、前に進むことはできません。 価格やスペックよりも「この人と仕事がしたい」と思われること。それが契約のきっかけになることもあります。 見えないけれど、たしかに存在するもの——その一つが「空気」なのです。 日本には「空気を読む」という、他の国ではあまり見かけない美しい表現があります。 言葉にされない気持ち、会議の場の雰囲気、沈黙の奥にある真意——それらを読み取る力は、日本人が自然と身につけてきた繊細な感性のひとつです。そして今、それがビジネス、とくにセールスの現場で大きな強みとなっています。 私の知人に、経験の豊富なセールスの方がいらっしゃいます。ある日、彼と彼の後任になる同僚が、ある既存のお客様を訪問しました。目的はシンプルで、新しい担当者のご紹介とご挨拶。今後スムーズにお取引を継続していただくために、本来は、まずは信頼していただくところから始めたいところでした。ところが、後任の方は場の空気に反して、意気込みとともにセールストークを始めてしまったのです。 すると、お客様の表情にはわずかな戸惑いが浮かびました。そう、これは「ズレ」の瞬間です。言葉では語られない違和感が、場に漂ったということなのです。 相手に伝えたい気持ちが強いときほど、人は自分の言葉に集中しすぎてしまいがちです。しかし、本当に必要なのは「話す力」ではなく「聴く力」と「感じる力」です。 お客様のちょっとした沈黙、視線の動き、姿勢の変化。こうした非言語的なサインに注意を払うことで、本音やタイミングを察することができるのです。 日本には古くから、「香道(こうどう)」という奥深い芸道があります。 先日香道に通じている方とお話しをする機会がありました。その方がおっしゃるには、香道は目に見えない“香り”を、心で感じ取る「遊び」。そこでは「香りを聴く(聞香/もんこう)」という美しい表現が使われるそうです。 香りを“聴く”とは、鼻で嗅ぐのではなく、心で味わうという意味。 わずかな香りの違いを察するために、心を静め、集中し、五感を澄ませる——その姿勢は、セールスの場で「相手の感情の微細な揺れ」に気づこうとする私たちの在り方に、驚くほどよく似ています。 香道においては、正解を求めるのではなく、“感じる力”を育てることが大切とされます。 それは、ビジネスの場でも変わりません。 数字の裏にある思い、表情の奥にある本音。 目に見えないものに心を向けたとき、信頼という成果が生まれるのです。 お客様のコミュニケーションの中に「表に出さない」意志や感情がたくさん隠れています。 たとえば、一見目立たないうなずき。少しの沈黙。目線や視線でのやりとり。こうした“かすかな反応”の中に、本当に重要なメッセージが隠れていることがあるのです。 商談の場には、さまざまな立場の方々が集まります。私達の提案に前向きな方もいらっしゃれば、慎重な方もいらっしゃるかもしれません。 誰が自分の味方になってくれるのか。どこに抵抗があるのか。それらを読み解くには、空気の流れ、空気の重さ、軽さに現れる感情の変化、微細なやりとりに敏感になることが大切です。 セールスで信頼を築くには、「話す」以上に「聴く」ことが大切です。 沈黙を恐れず、目の前の人の“本音”を感じ取りましょう。言葉にされないニーズを見つけたとき、私達の提案はお客様の心に真っ直ぐ届きます。 空気を読む力。それは、誰かを思いやる心から生まれます。 もともと私たち日本人が持っているこの特殊能力とも呼べる才能は、世界でも通用する素晴らしい資質です。 セールスというお仕事は、人と人との信頼を結ぶこと。 その出発点は、「空気を読む力、見えないものを感じ取る力」なのです。 私達の中にその力は備わっているのです。 ...
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  • 104 その“いい話”、もっと響かせられます
    2025/05/26
    先日、あるピッチコンテストで数々のプレゼンをお聴きしました。 登壇された皆さんは、自社の取り組みについて情熱的に語られており、「伝えたい想い」が明確にあることがひしひしと伝わってきました。コンテストだけあってそのエネルギーには心を動かされるものがありました。 懇親会でピッチをされた方々に沢山練習されたんですか?とお聴きすると、こんな声がかえってきました。 「スライド作りには時間をかけたけれど、話し方までは準備できなかった」「いつも話している内容だから、今回は特に練習せずに登壇しました」「実は…直前に内容を変えたので、ぶっつけ本番でした」 これらの言葉から見えてきたのは、多くの方が「何を話すか」には熱心に時間をかけている一方で、「どう話すか」はそこまで重要視していないという現実です。これはピッチに限らず、日々のビジネスプレゼンでもよく見られる傾向です。 でも、それは裏を返せば、大きな伸びしろがあるということ。 「どう伝えるか」にも時間をかけることができれば、あなたの想いや価値提案は、より鮮やかに、より深く聴き手に届くようになります。 プレゼンテーションで本当に大切なのは、「限られた時間の中で、いかに聴き手にインパクトと影響を与えるか」ということです。 そのためには、話の内容だけでなく、時間配分や話し方の強弱、声のトーンやテンポ、間の使い方にも意識を向ける必要があります。 私自身も、話す前に録音や録画を活用し、自分の声や話し方を客観的に見直すことを行います。これは単に「時間通りにうまく話す」ための練習ではありません。 「本当に伝えたいことを、自然な形で、余裕を持って届ける」ための準備なのです。 その上で大切になるのが、「選択と集中」。 すべてを盛り込むのではなく、伝えるべき核を見極め、短い言葉で聴き手の記憶に残る形に磨いていく。そしてそれを“自分の言葉”で語れるようになることが重要です。 そうすることで、自然と言葉に想いが宿るようになります。 同じ内容でも、想いが込もった言葉は、聴き手の心に強く残ります。 言葉に気持ちが宿り、熱が加わったとき、プレゼンはただの説明ではなく、聴き手との“共鳴”へと変わります。 プロフェッショナルとは、聴き手のために準備を惜しまず、伝える力を磨き続ける人です。 その“見えない努力”こそが、聴き手の信頼を生み、次の機会やチャンスを呼び込む大きな力になります。 ですから皆さん、次にプレゼンの機会は、「何を話すか」だけでなく、「どう話すか」にも、ほんの少しだけでも時間をかけてみてください。 そうすれば、あなたの想いを届け、相手の心を動かすプレゼンができます。 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩の...
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  • 103 カルチャーとブランドが生む、持続可能な企業の力
    2025/05/12
    リーダーシップには、知識や技術の集合体を超えた「生き方」が反映されます。人を導くとは、明確な指示を出すことだけではなく、一人ひとりの中に眠る可能性を目覚めさせること。そして、それぞれの強みが共鳴し合う場を育むことです。 日本の多くのマネージャーは、組織を精密に運営し、計画どおりに進める力を発揮することに長けています。マネージャーの方々は業務が流れるように進み、トラブルを最小限に抑え、業績を上げる為に尽力してくださっています。このマネジメント能力がもたらす安心感と信頼は、組織にとって貴重な資産です。そこに、未来へのビジョンと人材育成の視点が加わると、マネジメントはリーダーシップへと進化します。 自然の世界は、変化とつながりを前提としています。流れる川、芽吹く木々、風にそよぐ葉。それらの一つひとつがそれぞれ関係し合いながら、全体の調和を保っています。組織もまた同様に、変化と個性を持つそれぞれの人と人とのつながりが重要で、それらは対話や共感によって育まれていくのです。 「カルチャー」とは、日々のやりとりや意思決定の中に息づく、目に見えない組織の原動力です。そこに創造性があり、感謝があり、対話があるとき、人の可能性は自然と花開きます。心理的安全性が担保された環境下で一人ひとりが、アイデアを持ち寄ることが当たり前になると、組織全体は活気づき、しなやかであるが故に力強くなっていきます。 「優れたブランド」は、企業の表面的なロゴやメッセージにとどまらず、働く人々の言葉やふるまいの中に宿ります。経営層がカルチャーを丁寧に育てると、社員一人ひとりが自分自身の「プロフェッショナル・ブランド」に誇りを持つのです。誠実に、創造的に、そして信頼を大切にしながら仕事に向き合う姿勢は、組織を超えて繋がる世界に影響を与えていきます。 組織の強さは、価値観の共有から始まるのです。その中でマネージャーの方々は大変重要なポジションを担います。その場所は経営層の戦略と、現場の思いが交わる場所になるです。組織内で対話を重ねながら全体の共通のビジョンに向かい導いていきます。その過程こそが、組織を一つにし、そして力強くするのです。 一人ひとりが、自らの価値観に沿って働き、組織のビジョン、ミッション、バリュー、そしてパーパスとの調和を感じているとき、その組織はまるで一つの生態系のように効率よく機能します。誰かの指示命令ではなく、共有された目的と相互の信頼が、人々をつなぎ、組織を自発的に動かしていきます。そう、それこそが個の時代の真に多様性が重んじられている、組織の在り方なのです! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、...
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