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[2巻] 紀行文学名作選 田山花袋〈関東、中部編〉 2
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<関東>
・茨城(大子、筑波)
筑波山、鬼怒川、大子、久慈川、矢祭山、八溝山を往く。
・栃木(那須野、黒磯、日光)
芭蕉も馬で越した那須野、黒羽、黒磯、花袋がこよなく愛した日光。 ・群馬(前橋、高崎、伊香保温泉)
前橋と高崎。赤城、榛名、妙義の上毛三山。温泉地では伊香保、草津。町も景色も競い合っている。
・千葉(銚子、佐倉、成田、市川、房総)
利根川中流を関宿、手賀沼から布佐、布川を経て、河港の銚子に到る。水の民の静かな落着いた生活。房総半島では鹿野山、清澄山、九十九里浜を巡り、印旛沼に古代の幻想的なシーンを見る。
・埼玉(秩父、越谷、草加)
越生、長瀞、秩父、川越、越谷と小旅行。
・神奈川(鎌倉、三浦半島、箱根)
十国峠から見る風雪の富士、海上に浮かぶ初島。
<中部>
・山梨(富士山、甲府盆地、南アルプス)
富士の偉大さを語り、甲府辺りの高原地帯を愛で、南アルプスの深い峡谷に分け入る。 ・静岡(伊豆半島、東海道<沼津、清水、静岡、大井川>)
伊豆半島を一巡し、東海道を三島、沼津、清水、静岡、大井川と往く。各地での歴史のロマンに思いを馳せる。
・長野(諏訪湖、松本、北アルプス)
戦国武将が「塩の道」を駆け巡り、宙では北アルプスが雄大さを誇る。
・新潟(親不知、佐渡、赤倉温泉)
義経、南朝の皇族の落ち延びた親不知の険、眺望見事な赤倉温泉、金山で知られる大きく豊かな島、佐渡。
・愛知(三河、名古屋、桶狭間)
「中の京」名古屋。
・岐阜(長良川、岐阜、大垣、関ヶ原)
豊穣な濃尾平野、長良川の鵜飼い。なぜ石田光成は関ヶ原で戦い敗れたのか。歴史の謎は尽きない。©国書刊行会
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ストーリー
茨城県日立市に鎮座する、大甕倭文(おおみかしずり)神社。 この神社の境内には、「宿魂石」という、山のような巨岩があるが、 神話に登場する星の神・天津甕星(あまつみかぼし)、別名香香背男(かがせお)を、 倭文の神・建葉槌命(たけはづちのみこと)が討ち、ここに封じたものだという。 天津甕星は、国譲りのあたり、天孫降臨に先立って様々な国津神を平定した場面に、 わずかに登場する神だが、出雲で国譲りを成し遂げ各地を平定した、 建御雷命(たけみかづちのみこと、鹿島神宮の祭神)と、 経津主命(ふつぬしのみこと、香取神宮の祭神)にも従わず、 ついに建葉槌命によって討たれたのだという。 この神話は謎だらけだ。まず、天津甕星は国津神ではなく、 「高天原にいる悪神」だとされていること。つまり天津神なのだが、 天津神にして天照大神に従わない神が存在すること自体、神話上不合理だ。 せいぜいが暴虐を働いた須佐之男命くらいだが、それでも最終的には従っている。 建葉槌命も他に伝承のほとんどない神で、織物の神だが、武神・雷神の建御雷命や、 剣神・経津主命でも平定できなかった悪神を、なぜ織物の神が討伐できたのかも謎だ。 日本神話では、明確に星の神だと書かれているのが天津甕星のみという謎もある。 星の名を持つ神も、他に物部氏の神話にわずかに登場するのみ。 ...
著者: 高橋 御山人
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仏教文学名作選
- 著者: 太田 治子, 石原 広子, 佐藤 修
- ナレーター: 石原 広子, 中島 幸子, 菅野 和子
- 再生時間: 6 時間 47 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
伝来以来、わが国の生活と文化に大きな影響を与え、人々の心の支えとなってきた釈迦の教え、仏教。庶民の悩み、苦しみ、そして希望や喜びなどをテーマとする作家は、この仏教をモチーフに瑞々しい感性と豊
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夜鷹の星に泣けた
- 投稿者: 鬼金棒子 日付: 2023/09/16
著者: 太田 治子, 、その他
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たね子の憂鬱
- 著者: 芥川 龍之介
- ナレーター: 志葉 丈瑠
- 再生時間: 16 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
代々江戸城の茶室を管理し、将軍や大名に茶の接待をする「奥坊主」と呼ばれる職を務めた家柄に育ち、文芸や芸事への興味・関心を早くから持っていた芥川龍之介。才気にあふれ、世話好きな性格は
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不安と憂鬱
- 投稿者: tkhsh 日付: 2023/03/16
著者: 芥川 龍之介
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春
- 著者: 芥川 龍之介
- ナレーター: 斉藤 範子
- 再生時間: 38 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
代々江戸城の茶室を管理し、将軍や大名に茶の接待をする「奥坊主」と呼ばれる職を務めた家柄に育ち、文芸や芸事への興味・関心を早くから持っていた芥川龍之介。 才気にあふれ、世話好きな性格は
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芥川節の恋愛話
- 投稿者: k.sou 日付: 2023/04/14
著者: 芥川 龍之介
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正岡子規
- 著者: 芥川 龍之介
- ナレーター: 福井 一恵
- 再生時間: 4 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
芥川龍之介が正岡子規について書いたエッセイ。
正岡子規と夏目漱石のやりとりから、二人の性格や関係性が見えてきます。
あの文豪たちにまつわるちょっとくすっと笑えるエッセイを、NHK
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ナレーションが
- 投稿者: グルミ 日付: 2024/01/20
著者: 芥川 龍之介
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鈴木主水
- 著者: 久生 十蘭
- ナレーター: 浅倉 歩
- 再生時間: 52 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
江戸内藤新宿橋本屋の遊女白糸と情死し,家名断絶となったと伝えられる武士。詳細は不明だが,天保~嘉永期(1830‐54)に流行唄となり,瞽女(ごぜ)唄のヤンレイクドキや盆踊唄にうたわれ,また実録本にも行われて著名であった。その歌詞は〈花のエエ花のお江戸のその町々に,さても名高き評判がござる,ところ四谷の新宿辺に,軒を並べて女郎屋がござる,紺ののれんに桔梗の紋は,音に聞えし橋本屋とて,あまた女郎衆が皆玉揃ひ,中に全盛白糸様は年は十九で当世姿,立てば芍薬座れば牡丹,我も我もと名指しで上る,わけてお客のあるその中に,ところ青山百人町に鈴木主水といふ侍は,女房持にて子供が二人……〉。
著者: 久生 十蘭
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高橋御山人の百社巡礼/其の二 宮城・秋田 古代東北のまつろわぬ信仰
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人
- 再生時間: 48 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
大学卒業前、御山人が青春18きっぷ片手に、一人で行った東北旅行。 困難に満ちた道程を経てたどり着いたのは、多賀城・アラハバキ神社。 かつて「東北に朝廷に対抗する古代王国があった」とする内容で、 偽書騒動を巻き起こしたアラハバキ神とは何なのか?改めてその謎を掘り下げる。 ○手足の長い「まつろわぬ民」の荒ぶる魂 ○陸羽東線沿線にも篤く信仰されるアラハバキ神社が ○国譲りに納得出来ず?!三河の荒ぶる大国主命 ○怨み荒ぶるのは大陸的か それを鎮めて習合した日本の信仰 卒業旅行二日目は、冬の奥羽山脈を越え、秋田県へ。 後三年の役の古戦場で、腰まで雪に埋もれつつ訪ねたのは、 蘇我氏に滅ぼされた古代豪族・物部氏の末裔が守って来た唐松神社。 そこに満ちた数々の謎に挑む。 ●堀を巡らした三角錐の石積みの上に建つ社殿 ●神社の古文書には、物部氏の祖神が鳥海山に降臨し、出羽こそ物部の故郷と ●仏教を拒否して追われた神道を奉じる物部の「物」とは物の怪の「物」 ●「まつろわぬ民」と血縁を持ち、「韓をまつろわせた」物部氏 そして、「まつろう」「まつろわぬ」ことの現代的解釈や意義をも問います。 流行に「まつろう」ことなく、孤高の旅の中で見出したものとは。 語り:高橋御山人 聞き役:盛池雄峰
著者: 高橋 御山人
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谷崎潤一郎「蘆刈」
- 著者: 谷崎 潤一郎
- ナレーター: 豊岡聡仁
- 再生時間: 2 時間 21 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
能の「蘆刈」をモチーフの一つとした作品で、父親の耽美的で性愛的なエピソードが、当時子どもだったある老人を通して語られる。
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島本町に「蘆刈」の碑
- 投稿者: Amazon カスタマー 日付: 2025/01/21
著者: 谷崎 潤一郎
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高橋御山人の百社巡礼/其之九拾 まつろわぬ「鬼」達 日本史の裏側(特別対談)
- 作品の多くに共通するテーマ「まつろわぬ民」や「鬼」。その頂点に「天皇」が!!
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 43 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
本シリーズも第九十社。テーマは言うまでもなく「神社」だが、作品の多くに共通するテーマとして「まつろわぬ民」や「鬼」がある。それは高橋御山人が長年運営しているWEBサイト「邪神大神宮」のテーマでもある。いずれも朝廷や幕府といった時々の権力に容易には従わなかった人々であり、本シリーズは第一社からしてアテルイがテーマで、各地の土蜘蛛を度々取り上げ、鬼女紅葉、酒呑童子、温羅等、「鬼」そのものも数多く紹介した。隼人の首領とされる弥五郎どんや、飛騨の両面宿儺等、「まつろわぬ」族長の影が濃い存在も登場している。傀儡子師や木地師といった、非農耕非定住の漂泊民も取り上げた。彼らも農耕定住を基盤とする日本の歴史的統治体系からすれば、一種の「アウトサイダー」であり、「まつろわぬ民」や「鬼」につながっている。非農耕の産鉄民をテーマとした回もあるが、農耕民から異様に見られた彼らは、「鬼」のルーツの一つである。こうして振り返ってみると、その一つの極、頂点に、後醍醐天皇という存在が浮かび上がって来る。天皇という体制の頂点にありながら、体制を破壊し再構築しようとした後醍醐天皇こそ、究極の「まつろわぬ」存在であり、「鬼」ではないか。そしてそれは、一般の認識とは異なる「天皇制」の別側面の象徴でもあった。「日本史の裏側」を透視する特別対談。
著者: 高橋 御山人
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高橋御山人の百社巡礼/其之六拾七 吉備から大和へ 物部の司る石上神宮の遷座
- 神事と軍事を司る物部氏が神剣の神霊を祀る石上神宮は、吉備より遷されたものだった
- 著者: 高橋 御山人
- ナレーター: 高橋 御山人, 盛池 雄峰
- 再生時間: 31 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
奈良県天理市の石上神宮は、大和朝廷に重んぜられた、極めて古い歴史を誇る神社である。主祭神は、天孫降臨前の国津神の平定や神武東征で使われた、神剣・布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神霊とされ、その祭祀は、神事と軍事を司る物部氏が行っていた。明治に禁足地を調査したところ、古代の七支刀が発見された事でも知られる。祭神の一柱には、スサノオノミコトが八岐大蛇を斬った剣も含まれているのだが、一方で、日本書紀には八岐大蛇を斬った剣は吉備にあると書かれ、古語拾遺には後に石上神宮へ遷されたとある。その吉備の、剣があったという場所に建つのが、岡山県赤磐市の石上布都魂神社である。この神社の社伝によれば、八岐大蛇を斬ったその剣こそが、布都御魂剣という。岡山県の山間部に鎮座するこの神社は、山の麓に建つが、かつては山頂に社殿が営まれ、今もそこには大きな磐座がある。そこは石上神宮と同じく、禁足地となっている。神社の宮司は、今も物部姓だ。この近くには、弓削という地名もある。弓削の名が付く地名は全国にいくらかあり、それは道鏡を輩出したことで有名な古代の氏族・弓削氏の住んだ場所であるが、弓削氏とはその名の通り武器製作を生業とした民で、物部氏の一派であった。神話に遡る石上の信仰と、磐座の祭祀。古の人々が重視した「石」の意味に迫る。
著者: 高橋 御山人