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ナレーター:
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井上 悟
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著者:
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平野 啓一郎
このコンテンツについて
戦慄のバラバラ殺人──汚れた言葉とともに全国で発見される沢野良介の四肢に、生きる者たちはあらゆる感情を奪われ立ちすくむ。悲劇はネットとマスコミ経由で人々に拡散し、一転兄の崇を被疑者にする。追い詰められる崇。そして、同時多発テロの爆音が東京を覆うなか、「悪魔」がその姿を現した!
崩壊する家族と「個人」を仮借なく描いた衝撃的な結末は、激しい賛否を巻き起こした。20世紀の終焉を告げ、分人主義の原点となった、平野文学の先鋭的な達成と転機。
ニヒリズムの極限から現代人の孤独を見つめ、「個人」として生の絶望を描いた衝撃作。©Keiichiro Hirano/Cork (P)2022 Audible, Inc.
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悲しい結末
物語りなのでせめてもう少しマシな結末にして欲しかったと思います。残虐なシーンも頑張って聞いていたので聞き終わって切なくなりました。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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一気に聴きました。ナレーションの方の声が好きで、この本に辿り着きました。本当に考えさせられる作品でした。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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- 2024/05/28
こちらでのレビューそのもの
平野啓一郎さんの作品はホントに面白いし興味深い。幸福という概念、定義、それを追求、あるいは絶望する人間や世界が凄いリアリティで捉えられていた。
また、この作品のレビューそのものが、ところどころ私にとっては意外な感想にも出会えて、世の中で蠢く人たちの意識を抽出している時のこの作品の希望や絶望を、最後の最後にきて読後の現実として感じれたことが何か不思議な驚きと納得感があって、これはこれでこの作品ならではで味わえる読後感だなと思った。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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濃い
上下巻、その長さを感じさせなかった。
久々に“書籍”、“言葉”の持つ力と世界を感じました。
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ありがとうございました。
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- 2024/02/23
井上悟さん凄いです
井上さんの朗読が聴きたくて聴きました。多種多様な人格と感情をありありと表現し、それを語りも含めて次々と演じ分けられていることに畏怖します。常人からしたら凄く神経を消耗する作業です。本を読んでも私の脳内にはこれだけの存在感をもって人物は描写されなかったと思います。演技力もさることながら、そのもとになる人物解釈が素晴らしい。
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- Kindleユーザー
- 2022/09/12
悲しい結末ではあるが
犯罪被害者、そしてその遺族たちの心と体がここまで損なわれてしまうのが実際のところ目の背けようもない現実なのだと思う。
そのことに胸がつぶれるような痛みを覚えるがそれとて本書を通して私がようやく感受した表層でしかないのだろう。
作者の上品な言葉の選び方がとても好きなのだが、それでもストレートに登場人物の感情が意識の中にどんどん流れ込んでくる本書の読書体験を通じて露悪的でなくても悪意やグロテスクさは表現できるのだと理解できた。
とはいえ残酷な描写も多い。
夜半に1人で聞いていて何度か休憩を入れないとつらかった。
それも含めて読んで良かったと心から言える。
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- だろわいん
- 2022/10/26
聴くのが苦痛なのに聴くのをやめられず…
作者は読者を選定してるのかな、自分はそこには含まれていないかもと感じさせられる様な、主人公に語らせる時の言葉の洪水。いやぁ、これは読み進め(聴き進め)られるかと最初は不安に思った。が、慣れてくると没頭して聴き進められた。
主人公の独り語り、心中での語り部分は、言葉の選び方が、どちらかというと難解な語彙。読者が読みやすいように、噛み砕いてわかりやすい表現ではない。が、これは主人公の崇がそういう思考の持ち主だということ、選ばれた言葉は、同じ事をもっと易しく表現するだろう他の言葉よりも、もっと多面的意味をわかる人には感じさせると故意に選ばれたのだろうとは思う。
ある他の作者の作品でもあることだが、読み進めながら教養のきっかけになる要素も多々ある。歴史問題、時事問題、文学作品等等。
この本についてある読書ブロガーの方が書いていらっしゃったが、そうした色々な要素のパッチワークとなっていると。
同感だなぁと読後感じました。
テーマは暗いし、深い、主人公が語ると(でも私は崇が嫌いじゃない)難しめの言葉の駆使の思考回路に引きずりこまれる。起きる犯罪や出来事も闇が深く黒い。あぁ、もう聴いていたくないと何度か思っても、ていつい先を聴いてしまいました。ページを捲りたくないのに捲ってしまう、ここが作者の才能なのかなと思います。
現代の幸せ教的風潮とか、所々ハッとさせられる気づきもありました。
いや、聴いても疲れるのに聴いてしまい、ぐったり。主人公についての最後の終わり方はなんだか納得できない気分でした。
作者はフランス映画にハッピーエンドが少ないように、フランス的物に影響受けてるなとも。
胸に来る作品なんですが、暫くはこの作者の作品はいいやと感じます。でも、多分、忘れたころにまた読みたくなるのか….。
ナレーターの方は素晴らしく、映画かドラマのようで、男女関わらず各人を演じ(読み)分けて、それがスムーズに作品を聴き進められた一因でもあります。
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