『大学病院の奈落』のカバーアート

大学病院の奈落

(講談社文庫)

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大学病院の奈落

著者: 高梨 ゆき子
ナレーター: 岸本 依茉
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このコンテンツについて

「医の仁術」に背を向けた医師たち。病院内の幼き対立構造には呆れるーー作家・塩田武士氏絶賛!

日本医学ジャーナリスト協会賞特別賞を受賞した話題作を文庫化。

群馬大学医学部附属病院で手術を受けた患者8人が、相次いで死亡していた。

読売新聞医療部のスクープ記事から、医学界を揺るがす大スキャンダルが発覚する。死亡例が積み重なるなかで、なぜ誰も「暴走」を止めなかったのか。

その背景には、群馬大学病院内のポスト争い、学閥、セクハラ問題が影を落としていた――。

2014年に相次いで亡くなった患者・8人の手術は、いずれも早瀬(仮名)という40代の男性医師が執刀していた。

院内調査によって、さらに10人が死亡していたことが発覚。

技量の未熟な早瀬が、超一流外科医でも尻込みする言われた高難度の最先端手術に挑んだのはなぜなのか。

患者には知らされない、保険診療の闇。

旧帝大がいまだに力を振るう、医師会の勢力争い。

乱れ飛ぶ怪文書。

変わることなき「白い巨塔」の病理と、再生への道のりを描いた医療ノンフィクションの傑作。
本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、PCサイトのライブラリー、またはアプリ上の「目次」からご確認ください。

©高梨 ゆき子 (P)2023 Audible, Inc.
医療

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大学病院の闇

群馬大学病院の高難度の手術で患者8人が死亡した事件を中心に、大学病院の問題点が、丁寧な取材をもとに説明されていた。地方の国立大学病院と言えば、高度の技術を持った医師がいる最高の医療施設と思ってしまう所があった。患者の立場からすれば、医師の説明をすんなり受け取れてしまうだろう。しかし、この本に接して、改めてセカンドオピニオンの重要性をつくづく感じた。

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事実をしっかりと検証している

忘れかけていた事件でした。今回、聴きなおしてみると、まるで小説のような出来事の数々。こんな酷いことが、まかり通っていたなんて。こうして真実が分かっても、ご遺族の悲しみは続くのでしょうね。本人たちも、どれだけ無念だったか。
以前の病院は閉鎖的で、患者はまな板の上の鯉のようだった。
きっちりと取材され、聴きごたえのある本だった。
ナレーションも聴きやすくて良かった。

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