『南半球巡り』のカバーアート

南半球巡り

105日間の地球一周船旅

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南半球巡り

著者: 戸山 和子
ナレーター: 佐藤 こまき
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このコンテンツについて

ー本文よりー 今回の南半球巡りの地球一周船旅は、ひょんなことが切っ掛けで前に進んで実現しました。地球の各地を見て歩くことによって視界は広がり、日々沢山のことを感じたり考えたりして、大きな充実感が得られました。 降り立った国をよく理解し、感動を確かなものとするためには、大まかにでもその国の歩みが分からなくてはならないので、にわか勉強で浅いながら各国の歴史も調べて触れました。日々目にした珍しい動植物や風景、それぞれの国の人々を思い浮かべながら書きました。 今回訪れた中で植民地にならなかった国はどこか?と振り返ると、改めて驚いたことに一ヵ国も無いのです。植民地になったとき、また独立国になったときには、そのための争いがあったと思われます。血みどろの争いの後に現代があり、今も危うさの感じられる国はあります。でも私たちが今回巡った国々に、血なまぐさい争いは見られませんでした。これはとても大切で幸せなことです。どこかで争っていたら、旅行どころではありませんから。北半球では今も激しい戦闘の繰り広げられている地域があり、新聞等で報道されていて痛ましい限りです。 奴隷制やアパルトヘイトも、過去の間題と片付けられないものでした。本書に「現代の奴隷制度をなくそうブラジルの奴隷」の講座のことを書きましたが、これはブラジルに限らない大変な問題です。下船後オーストラリアの人権団体が調達したというものを目にしたのですが、「世界では今、四千万人余りもの人が奴隷状態にあり、強制労働をさせられ、児童労働や性労働もある」というのです。そして、さらに大きな核問題や温暖化問題があります。国内外や国際間の今ある問題や新しく生じた問題を解決していかなくてはならないと、船旅をしたことによってより一層考えるようになりました。 今回は私たちが南半球を巡り、それぞれの国の一端を知り、少しだけでしたが交流もしました。このように他国を知る機会が増え、他国の人々にも日本を知ってもらう機会が増えると、理解しあう良い関係が広がっていき、争いは次第に遠ざかっていくと思われます。 【著者プロフィール】 戸山和子(とやまかずこ) 1947年、山梨県生まれ。 公立小中学校で教師を21年間勤めた後、主婦となる。 その後、カルチャーセンターや文藝学校で学び、短編小説やエッセイを執筆。著書に「見て聞いて101日間の地球一周船旅」がある。©戸山 和子 (P)22世紀アート 旅行記・解説
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